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研究の概要

私は、乾燥地の人間の暮らしの過去と現在、そして未来を知ることを目的に、カラハリ砂漠、サハラ砂漠、中央アジアの乾燥地での現地調査を通して、@乾燥地における生活の比較、A動物の人間の相互交渉の歴史、B現代社会における牧畜民の課題、の3つの項目について研究しています。

@乾燥地における生活の比較

 私は、カラハリ砂漠にすむ狩猟採集民サン(ブッシュマン)の研究を1988年よりおこなっていますが、2006年からは、サハラ砂漠のラクダ遊牧民トゥアレグの文化・社会の調査を始めました。乾燥地という同じ環境において、狩猟採集と遊牧という生業の違いが、どのように対人関係や社会構造の変化をもたらすのかを調べています。
 遊牧民の伝統的な生活を理解するために、家畜の飼い方、家畜の認識方法、井戸の利用、遊動の範囲と植生などの牧畜技術の基礎的資料を集めました。また、テントなどの住居の観点から、いかに簡便で機能的に居住空間を作っているかを明らかにしました。

 サハラ砂漠での研究を始めた動機は、同じアフリカの砂漠でありながら、一方のブッシュマンは平等主義的な社会を築き、他方のトゥアレグは、身分がはっきりした階級社会を創ってきたというこのコントラストに強い興味を抱いたからです。

 トゥアレグも、個人どうしの対人関係においては、かなり対等であることがわかりました。しかし、親族関係に対応した「冗談関係」と「忌避関係」がそれぞれ補完的な役割を果たしながら、彼らの社会の秩序と結束を強化しており、これが、階層的な社会を形成している原因であることが明らかになりつつあります。


サンの小屋作り
(1990年ボツワナ)

山岳地帯を進むラクダ隊 
(2008年アルジェリア)



A動物の人間の相互交渉の歴史


B現代社会における牧畜民の生き方
 牧畜民は、家畜とともに遊動する生活を送ってきたので、どうしても、国家の周辺に位置する民族が多くなります。その結果、貧困という共通の問題を抱えがちです。このことが、紛争や反政府運動、そして激化すると反乱や内戦へと悲劇の道を進むことになります。             
 一方で、家畜を飼うということ自体が、企業家精神をはぐくみ、実際、商人として成功している牧畜民もたくさんいます。

 このような牧畜民の現状を分析し、どのような生きる道があるのか、その可能性を提言したいと思います。


毎朝テントを張るトゥアレグの女性
(2007年マリ)

井戸で家畜に水をやる
(2007年マリ)

 

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